明けましておめでとうございます。

新年の仕事始めは銀座の写真展会場を片付ける作業からでした。ということで昨年を引きずっている感が無きにしも非ずですが、今年も今以上に写真に近づいていけたらと思っています。

昨年は田中長徳さんの写真集を作らせてもらったり、トークイベント等で長年の疑問を聞かせてもらったりしたことで、自分なりの「ストレートフォト」が未だ遠くに霞みながらですが見えてきた気がします。そのことで「セットアップ」の楽しみも蘇ってきたのは収穫でした。
また、デジタルとフイルムの双方を大伸ばしのプリントに仕上げた写真展をしたことで、「カメラ」とは何か、という当たり前のことの見えなかった側面が見えてきました。デジタル技術の進歩と自分自身の写真との接点も以前よりは明確に判断できるようになりました。
そして20年近く撮り貯めたFIAT500の写真集を制作してもらえたことは忘れられない出来事です。チョートクさんの写真集の時も思ったことですが、写真家は撮っているといつか良き日がやってくるかもしれない、撮っていないとその日は決して訪れない、というシンプルな真実を知りました。
他に、イタリアが人の繋がりを作ってくれたことも昨年の大切な思い出です。

写真を取り巻く環境は刻々と変化しています。インスタ映えと呼ばれた個人の写真世界は空前の広がりを見せている反面、モニター再生前提の商業的な画像は、映像に取って代わられたり、刹那に画面が変わる短命な存在になってしまっています。

写真は何処へ向かうのか、自分との接点は何処にあるのか、それなりの年齢になってきたこれから大きく間違えることがないように、考えていきたいと思っています。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

写真展は終わりましたが、制作物の販売はまだこちらで継続しています。