Valoyで大全紙を

揺れ動く日々です。コロナ禍での緊急事態宣言による撮影場所の限定、遠くから聞こえるようなカメラ業界の新製品情報、同年代写真家のYouTube等での活動、写真・カメラ雑誌の未来等々。考えさせられることには事欠きませんが、考えたところで自分一人の処理能力には限界があり、何かを前進させる力があるわけでもありません。自分なりの「受け持ち」を意識して写真と関わっていけたらと思っているこの頃です。

巷では5千万画素とか1億画素の話題が普通になってきましたが、アナログ写真でどれほどの高精細高解像なプリントを得られるかという課題に、最後のチャンスとして取り組んでみたいと思っています。
35ミリフイルムから大全紙のプリントを焼くには体力的に、また現実的な感材の確保という点からも先が読めなくなって来て「やるなら今」という思いが強くそれが最後のチャンスという気持ちになっています。
そのための機材として勝手にFOCOLOYと名付けた伸ばし機を作ろうとしています。自分がこだわったライツの伸ばし機、FOCOMATとVALOYは素晴らしい機械であると同時に、いくつかの問題点も抱えています。その最たるものは水平垂直平行という各部分のアライメントを調整する機能が皆無であることです。それを持った自分の理想とする伸ばし機でプリント出来る時を夢見ながら日々材料屋さん、加工屋さんと交渉しています。
写真にあるのがその伸ばし機、通称 #FOCOLOY です。たまたまジャンク間近のFOCOMAT2cとVALOY2が手元にあったので、合体させて見ようと思いました。今のところ、健全な製品を破壊しない、予算を掛けないという課題はクリアしていますが、まだまだヘッドのLED化、アライメント用金具の製作、大全紙用イーゼルが乗る大台板の制作など課題が残っています。

カメラ機材の存在自体が人々の生活からはニッチな存在になりつつあるような昨今ですが、その中でもさらにニッチなところを「受け持ち」と思ってしばらくやってみようかと思います。